症例12 33才男性 副腎疲労、喘息

経過

一年前に診療内科で副腎疲労と診断された。血液検査で調べたところコルチゾール、テストステロンの値も低いとの事。サプリメントとして、ビタミンB5と7-ketoとSAMe、ビタミンB12とビタミンCが処方され食事はタンパク質と野菜をしっかり摂った。

6ヶ月後の検査も、テストステロン、コルチゾールの値はあがらなかった。さらに継続するも、コルチゾールの値はさらに下がり、原因はストレスと言われた。今は、将来的な不安から転職を考えており、そこが一番のストレスになっていると思っている。

炭水化物と糖質をなるべく控えたり、グルテン・カゼインフリーを意識して生活したら、少しやよくなったと思う。しかし、依然として小さな事でもストレスを感じやすく、職場に行くのも結構しんどい。

副腎疲労の原因は色々な要因があり、ただサプリメントなど飲むだけではなかなか治らないことは本などで読みました。自分が何が原因でそうなってるのか、検査してみたい。

症状

たまに疲労感、無気力に襲われる。
被害妄想、不安感もある。

副腎疲労、甲状腺症状スコア

副腎疲労度、甲状腺機能低下度共に中等度です。

副腎疲労と甲状腺の関係について詳しくはこちら

脳機能スコア

前帯状回は順応性に関わる脳の部位であり、このスコアの高値は強迫症状につながることがあります。

脳機能スコアについて詳しくはこちら

うつバイオタイプ分析

うつ病のバイオタイプ分析について詳しくはこちら

低メチル化タイプ 3 何度も確認しないと気が済まない、完璧主義である、競争心が強い
葉酸欠乏タイプ 0 なし
銅過剰タイプ 1 思春期・更年期・出産がきっかけで体調が悪くなった
ピロール異常タイプ 2 夢が思い出せない、朝弱く夜に強い
重金属タイプ 0 なし

検査結果

血液検査

ビタミンB3・B6、亜鉛・マグネシウム代謝の低下を疑う所見。やや溶血気味であり、ストレスの影響も考えられる。銅・亜鉛のバランスもよくない。

便検査

ビフィズス菌、乳酸菌など良性細菌が乏しく、境界型細菌叢が見られる。腸内の炎症も軽度あり。腸のエネルギー産生が低下しており、腸内の正常な発酵がうまく行われず、栄養の吸収障害を起こしている可能性がうたがわれる。

有機酸検査

酒石酸、アラビノース共に、顕著な増加は認めず、クロストリジウムの増殖もなし。
腸内の悪性微生物増殖はそれほど多くない。ドーパミン不足はフェニルアラニンなどアミノ酸不足を疑う。セロトニン濃度は保たれている。ビタミンB5レベルは摂取の効果が出ているが、ビタミンC濃度は低く体内での消費が多い可能性がある。

毛髪ミネラル検査

魚の摂取量に比例して水銀の排出が見られる。
しかし、腸内環境が悪くミネラル吸収に支障をきたしていると考えられる。

治療経過

副腎ケア、腸内環境改善(食事指導、乳酸菌などの処方)のみで、めまい、疲れ、不安感、無気力状態ともに改善。3カ月で症状のほとんどは軽減しました。

まとめ

脳機能スコアからもうつ病タイプ分析からも、ドーパミン、セロトニン欠乏の症状がうかがえます。セロトニン不足には5HTPサプリメントなどが有効な場合もありますが、腸内環境が悪いとあまり効果が出ません。
また、グルテン・カゼイン制限は腸の炎症を抑えるのに有効ですが、効果は一時的です。
根本改善するには、腸内環境改善を行い、腸のバリア機能を元に戻してあげる事が必要です。


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