症例42 21才男性 うつ病、機能性低血糖症

受診までの経過

他院にてうつ病、機能性低血糖症との診断を受けました。カンジタ除菌治療で改善がみられましたが、途中から体調が悪化し、除菌治療を中止し現在、自分でサプリメント等を購入して体調を維持しています。DHEAを摂取し始めたところ体調が良くなり、3ヵ月ほど服用してアルバイトや大学にも復学できました。

しかしながらやはり頭が疲労しやすいです。また、肝臓辺りが重たくなったりしてお腹にガスがたまります。なんとなく電車の中や大学の講義室などに入ったときに具合が悪くなる感覚があります。上手く毒素を処理出来ていないような感覚です。スマホを長く使っていると頭とお腹の調子がおかしくなります。

大学受験の時から具合が悪くなったのですが、頭が疲れるときは決まって左の前の方が締め付けられるようなだるさがあります。頭が疲れた時には気にする必要の無いことが次々と思い浮かんできたり、会話が上手く出来なくなり、何か考えることが出来なくなります。

症状

頭の疲労感、会話が出来なくなる、お腹にガスがたまる

脳機能スコア

大脳辺縁系スコア高値は副腎疲労の進行の傾向を表しています。

脳機能スコアについて詳しくはこちら

うつバイオタイプ分析

低メチル化タイプのスコアが非常に強いようです。

うつ病のバイオタイプ分析について詳しくはこちら

低メチル化タイプ 5 花粉症がある、何度も確認しないと気が済まない、完璧主義である、競争心が強い、性欲が強い
葉酸欠乏タイプ 3 不安・パニック症状、自分よりも他人を優先する、化学物質アレルギー
銅過剰タイプ 0
ピロール異常タイプ 3 気分の移り変わりが激しい、ストレスの調節がうまくいかない、朝弱く夜に強い
重金属タイプ 1 突然うつ症状がでる

検査結果

毛髪ミネラル検査

水銀が多く排泄されました。またカルシウム・マグネシウムバランスが良くなく、また多くのミネラルが少なめなことから腸内環境の悪化も懸念されます。

尿メタル検査

デトックス薬剤を使用した後に尿中ミネラル検査を行ったところ、水銀や鉛、ヒ素の排泄が見られました。これはデトックス治療に対する反応性が良好であることを示唆しています。

便検査

多くの良性細菌が減少しており、消化酵素の低下、短鎖脂肪酸の減少による腸内環境の悪化がみてとれます。

治療の経過

頭の疲労感、腹部膨満、低血糖症状などから典型的なカンジタ感染症を疑います。しかし腸内細菌が乱れ、良性細菌が少ない状況でいきなり強い治療をすると副作用が出る方が少なくありません。

カンジタはアンモニアやアセトアルデヒドなど毒性の強い物質を作っており、事前準備なしに大量のカンジタを一気に除菌すると倦怠感や頭痛症状が悪化する事があり、おうおうにして治療を中断せざるをえなくなります。これをダイ・オフといいます。

この方はダイ・オフの副作用が出たために当院に来院されたようです。ダイ・オフを防ぐためには事前に腸内環境の整備が必要です。

当院では、腸内環境改善後に重金属のデトックス治療を行いました。サプリメントに加えて点滴でのデトックスも施行しました。

治療開始5か月目に1日を通して働くことができるようになりました。そこからさらに水銀デトックス治療を行い、完全に体調が戻るには1年半を要しました。


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