妊活女子必見!子宮内膜症対策には環境ホルモンを避ける食生活の工夫が吉

「子宮内膜症」は生理時の強い痛みだけではなく、不妊症の原因にもなっているため大変深刻な病気です。

今回は「子宮内膜症」でお悩みの方、そして妊娠準備をしている方に向けて書いていきたいと思います。

そしてホルモンバランスの乱れで起こるPMSの症状が強い方や、乳がん予防のためにも多くの女性に知っていただきたい食生活にまつわる話を載せていますので、参考になれば幸いです。

子宮内膜症の起こる根本原因はこちらの宮澤先生の記事をご覧ください。

子宮内膜症の根本原因は内分泌かく乱物質と炎症とエストロゲン
子宮内膜症は、本来子宮内にしかないはずの子宮内膜組織が子宮以外の場所で増殖する病気です。これは月経に伴って出血し、骨盤内に炎症や癒着を引き起...

この記事である通り、子宮内膜症対策の食事のポイントは3つです。

1、ビスフェノールA、ダイオキシン、重金属などの「環境ホルモン」を避ける食事
2.、炎症を促進するプロスタグランジンE2を避ける食事
3、抗酸化対策の食事

それではこれから、この3つの食事を柱にお話しを進めていきます。

「環境ホルモン」を避ける食事

食品の容器や包装から溶け出す有害成分

スーパーやデパ地下のお惣菜、コンビニ弁当などプラスチック容器に入った食品は身近になってきました。

こういった食材を購入し自宅で食べることを「中食」というのですが、
女性の社会進出とともに「中食業界」は右肩上がりになっています。

中食で使われるプラスチック容器やラップには、「内分泌かく乱物質」が含まれます。

「内分泌かく乱物質」とは、環境中に存在する物質があたかも体内のホルモンのように働き、生体内の内分泌(ホルモン)を乱してしまう物質のことを指します。

別名「環境ホルモン」とも言われ、エストロゲン過剰・ホルモンバランスが乱れ、子宮内膜症などの子宮系の病気、乳がんの引き金にることがわかっています。

とくにプラスチック容器に使われる「ビスフェノールA」はその作用が動物実験でも明らかになっているため注意が必要です。男性であれば男性不妊の原因になります。

http://www.env.go.jp/chemi/end/endocrine/5column/c-16.html

またプラスチック容器の可塑剤(柔らかく形を変える)として使われる「フタル酸エステル」にも内分泌かく乱作用があり、油脂類を含んだ食品に溶けだす恐れがあります。

このプラスチックの素材(塩化ビニル)に「フタル酸エステル」を添加した赤ちゃんのおもちゃは製造禁止(0.1%以下)となりました。

食品に関しても制限がありますが、「食品中の油脂含有が20%以上」の食材に関しては使用不可と食品衛生法に定められています。

つまり油脂量が少ない食品は使用OKということなのです。

参考:食品添加物の規格基準(厚生労働省)

http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/kigu/dl/2.pdf

さらにプラスチックの成分自体は油脂だけでなく、熱・酸・アルコールに溶け出すので、食材に直接触れる容器には注意しないといけません。「フタル酸エステル」でなくとも異物が食品に溶け出すのは気持ちのいい事ではありませんね。

プラスチック容器に入った食材をそのまま、電子レンジで加熱することはもってのほかです。
最低限、耐熱皿に移してからにしましょう。

内分泌かく乱作用のある有害な化学物質

・ビスフェノールA
ポリカーボネート(プラスチックの一種)の原材料。ポリカ・PCと表記されることもある。
プリン等の硬い容器、スイーツに付いてくるスプーン、ウォーターサーバーの容器、アウトドアで使う食器やカトラリー、哺乳瓶やプラスチック食器などの材料。

・フタル酸
ポリ塩化ビニルの可塑剤として使用。ポリ塩化ビニルは、子供の玩具やプラスチック容器、バックなどの身の回りの素材としても使用。

・殺虫剤 (虫よけスプレーも)

・除草剤

環境省HP  内分泌攪乱作用を有すると疑われる化学物質の一覧
http://www.env.go.jp/chemi/end/speed98/main/speed98-13.pdf

経済産業省HP
http://www.meti.go.jp/policy/chemical_management/other/yuugaisei.html

「環境ホルモン」を避ける食生活

ほんのわずかな「環境ホルモン」はたまにであれば問題はないかと思います。
しかし微量でも体内に取り込まれてくることが何十年単位で続けば、のちのち影響が出てしまってもおかしくはありません。

「一生で作られる女性ホルモンはティースプーン1杯分」と言われるくらい
もともと体内のホルモンは微量で分泌し、作用しているものです。

ですから、目に見えないほどの微量な「環境ホルモン」が後々、
子宮内膜症のような病気の引き金になってしまわないように、できるだけ食生活に気を付けていきましょう。

なるべくプラスチック容器に入っている加工食品、お総菜、カップ麺(カップスープ)を購入しないようにして、自炊を心掛けましょう。
どうしても購入する場合は、「紙容器」に入ったお惣菜を選ぶのも一つの方法です。

ラップは「ポリエチレン」製を購入するのがおすすめです。ポリエチレンは溶け出しても害はないと言われています。
ただ、柔軟剤などの添加物を使用することもあるので、「無添加」ラップを選びましょう。

また、「ポリ塩化ビニル」「ポリ塩化ビニルデン」などのラップはダイオキシンを発生させる問題もあります。このダイオキシンも内分泌かく乱作用があり、子宮内膜症や乳がんの原因になります。

アウトドアでおなじみのポリカーボネート製の水筒ボトルは軽くて丈夫で便利ですが、「ビスフェノールA」が心配ですのでやめておきましょう。

※「ビスフェノールA」を含まないポリカーボネート製の水筒ボトルも販売されていますので、確認してみてください。

ペットボトルも正直おすすめしたくはありませんが、どうしようもない時ってありますよね。例えば外出先での水分補給など。

海外から暑い船の中で運ばれてくる保管期間の長い外国産のミネラルウォーターはどんな環境かわかりませんので、やめておいた方が無難です。

また「炭酸水」はより環境ホルモンが溶け出しやすいので、もしやむを得ず購入するなら「水」にしておきましょう。

ペットボトルに入ったミネラルウォーターの方が、ガラス瓶に入ったミネラルウォーターよりも、強いエストロゲン作用があったと以下の論文にもあります。

ただガラス瓶のお水は重くて値段も張りますが・・・

内分泌攪乱物質がミネラルウォーターペットボトルから移行
https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs11356-009-0107-7

ウォーターサーバーもポリカーボネート製のものは使わずに、ガラス瓶で出来たウォーターサーバーなどもありますので、探してみてください。
お子さんの哺乳瓶は絶対にガラス瓶を使ってくださいね。

水銀、鉛、カドミウムなどの重金属も内分泌かく乱物質として働きます。
水銀の多いマグロなどの大型魚、カドミウムの多い玄米を沢山食べることは避けましょう。

成長ホルモンを投与している牛乳などの乳製品も避けたい食品です。
(牛乳に関しては他にも色々な問題があるのですが・・・)

そして殺虫剤、農薬まみれの野菜にも気を付けましょう。
だからと言って無農薬野菜ばかりというわけにはいかない人も多いかと思います。

農薬はある程度下処理で落とすことも可能です。

・水でよく洗う。できれば桶に水をためて最低1分~5分野菜を入れて揺すり洗い。農薬を落とす専用の洗剤を使う方法もあります。
・煮込み料理の際にアクをよくとる。(肉に含まれる有害物質の除去にも良い方法)
・塩もみ、板ずりの下処理も効果的。塩により水分が引っ張られ、一緒に農薬も流れる。板ずりの場合、表面に傷がつきクチクラ層に残留している農薬を流すことが出来る。

畑の近くに住んでいる人は畑にまかれた殺虫剤を吸収している恐れはあるかもしれません。

また無農薬野菜と言われている野菜であっても、近くの農家さんが農薬をまいていれば、飛んできて野菜の表面についているかもしれません。

「環境ホルモン」とリーキーガット症候群(腸漏れ症候群)の関係

ここまで「環境ホルモン」を避ける食生活を書いてきましたが、全てを実践しようとすると、頭がいたくなりそうですよね。

正直に言いますと、私もここまで完璧に出来ていませんし、今後も完璧にできる自信はありません!

今から一番重要なことを言います。

「環境ホルモン」の害を避ける一番の方法は
「リーキーガット症候群(腸漏れ症候群)」を治すことです!これにつきます。

農薬、重金属、化学物質は腸内で排除すればいいのです。
化学物質の排除が出来る人と出来ない人の差は「腸」なのです。

「リーキーガット症候群(腸漏れ症候群)」については私の記事で何度も出てきていますので、ここでは省略します。
分からないという人だけは、こちらの記事もご覧ください。

リーキーガット症候群(腸漏れ症候群)の食事治療は消化を上げる工夫が必要
栄養療法を受けている患者さんや勉強している方にはなじみ深い「リーキーガット症候群」(腸漏れ症候群)ですが、まだ一般的ではないようです。 ...

「リーキーガット症候群(腸漏れ症候群)」の人は、腸粘膜が粗くなっており、
どんどん環境ホルモンが血液中に漏れていき、免疫系とホルモン系を狂わせてしまうのです。

日本で暮す限り「環境ホルモン」をゼロにすることは不可能です。

ですから、「環境ホルモン」が血液中に侵入しない体を作りましょう。

そしてたまに入ってきてしまった有害物質をデトックスするための、ファスティング(断食)も良いかと思います。

炎症を促進するプロスタグランジンE2を避ける食事

炎症が子宮内膜症の根本原因になっていることは宮澤先生の記事の中で説明しています。
ここでは炎症を避ける食事をお話ししていきます。

子宮内膜症対策の食事はお肉を過剰に摂らないように気を付けましょう。
お肉や卵には「アラキドン酸」という炎症を促進しやすい脂が多く含まれます。

また植物性の油であっても、気を付けたい油もあります。
一般的なサラダ油、大豆油・コーン油・紅花油・ゴマ油などに含まれる「リノール酸」です。
「リノール酸」も「アラキドン酸」に代謝されて、炎症物質のプロスタグランジンE2が産生されます。

「リノール酸」や「アラキドン酸」などのオメガ6系の油脂は適度に必要ではあるのですが、現代の食生活では過剰に摂りすぎていることが問題となっています。

反対に炎症を抑える「α-リノレン酸」や「EPA」などのオメガ3系の油を多く摂るようにしましょう。
えごまオイル、あまにオイル、グリーンナッツオイルなど。
詳しくは「炎症を抑える食事」の油脂編をご覧ください。

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抗酸化対策の食事

最後に抗酸化の食事についてお話しします。
子宮内膜症の進行に「酸化ストレス」が関係していることを宮澤先生が記事の中で説明しています。
この「酸化ストレス」に打ち勝つためにも「抗酸化成分」を意識して摂りたいです。

野菜や果物、海藻、種実などの植物には「フィトケミカル」という天然の抗酸化物質が含まれます。
植物は紫外線や害虫から身を守るために、天然の抗酸化物質を作り出しているんですね。

「フィトケミカル」は主には、植物の色素・香りなどの成分です。

例えば、

トマトに含まれる「リコピン」、
人参などの緑黄色野菜に含まれる「カロテン」、
ナスやブルーベリーに含まれる「アントシアニン」、
ぶどうの皮に含まれる「レスベラトロール」、
ゴマに含まれる「セサミン」、
玉ねぎに含まれる「アリシン(硫化アリル)」や「ケルセチン」、
ブロッコリースプラウトに含まれる「スルフォラファン」

などなど数多くの成分があります。

これらは、赤、黄色、緑、紫、白などの色鮮やかなお野菜を食べると自然に摂取することができます。

またにんにくや生姜などの香りの強いお野菜、ハーブや香辛料にも「フィトケミカル」は多く含まれます。ハーブや香辛料も積極的に料理に取り入れるといいと思います。

植物には、まだ見つけ出されていない抗酸化成分(フィトケミカル)もきっとあることでしょう。

ですから、頑張ってサプリメントで抗酸化成分を摂る事もいいかもしれませんが、好き嫌いなくお野菜・海藻などをバランスよく食べることはとても大切です。

いかがでしたでしょうか。

普段何気なく口にしているものには沢山の有害な化学物質が含まれている事実を知ると恐ろしく感じてしまうかもしれませんが、あまりストイックになり過ぎずに、昔ながらの食生活を心掛けて、「環境ホルモン」などの化学物質を排除できる健康な腸内環境を目指していくのが最も良い方法です。

少しでも参考になることがあれば幸いです。

作成者:松本プロフィール

※本記事の内容は、医学的治療に置き換わるものではありません。個人的にお試しになり健康被害が生じても、当院では一切責任を負えませんのでご了承ください。病態の改善に必要な食事はひとりひとり異なります。宮澤医院では、詳細な診察、検査を行った結果から個別に最適なお食事をご提案しています。


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