亜鉛と銅の関係と食事

血液中の亜鉛と銅のバランスを見てみると、どちらか一方が多くなることで、脳内の神経伝達物質バランスが崩れてしまうことにつながります。

亜鉛の働き

亜鉛は「皮膚や粘膜の健康維持」や「神経伝達物質の合成」などたんぱく質の合成に必要不可欠なミネラルです。

亜鉛不足でおこる代表的な症状が味覚を感じにくくなることです。

とくに味蕾のように新陳代謝が活発な組織では、亜鉛不足による味覚異常が顕著にあらわれます。
亜鉛は、体内の多くの酵素の材料として、また抗酸化作用など私たちの体を守るために大切な役割を担っています。

亜鉛は、牡蠣、牛肉などの動物性の食材に多く含まれます。

亜鉛を多く含む食品 10食材

●カキ
●カラスミ
●レバー(豚肉レバー>牛肉レバー>鶏肉レバーの順に多く含まれます)
●牛肉(特に肩ロースに多い、次にテール、ヒレ、モモ、サーロインの順に多く含まれます /ローストビーフ/コンビーフ/サラミ)
●マトン(もも)
●かに(たらばがに、毛ガニ)
●卵黄
●煮干し
●するめ
●ほたて

その他、たらこ、いくら、サザエ、しじみなどの魚卵・魚介類にも多く含まれます。

また、「フィチン酸」を多く含む食品と一緒に摂ると亜鉛の吸収が妨げられるので注意が必要です。「フィチン酸」は未精製の穀物や豆類に多く含まれます。

◆フィチン酸が多く含まれる食材
大豆、玄米、トウモロコシ、ゴマ

フィチン酸は亜鉛や鉄などの必要なミネラルだけではなく、農薬や有害ミネラルも排出する解毒作用としての働きもあり、決して悪者ではないので、フィチン酸を多く含む食品を常食することだけは避けて、うまくバランスを考えて食べるように心がけていきましょう。

銅の働き

銅の主な働きは造血作用です。ヘモグロビンの構成成分である鉄を、銅が運搬して利用できるように働きかけます。

鉄が足りていても銅が不足している場合には、鉄が利用できないため、貧血になってしまいます。また、酵素の構成成分や活性酸素を除去するなどの働きもしています。

基本的には、日常の食生活で不足することはほとんどありません。銅は種実類、魚介類(えび・かに・いか)、牛レバー・動物の肝臓に多く含まれます。

銅を多く含む食品 10食材

●牛肉レバー
●ほたるいか
●うなぎの肝
●あんこうの肝
●しゃこ
●えび (100gあたりでの含有量は桜えび(干しえび)>伊勢えび>大正えび>甘えび>車エビ>ブラックタイガーの順に多く含まれます)
●そら豆
●フォアグラ
●カカオ豆(ピュアココア、チョコレート)
●カシューナッツ

亜鉛と銅のバランス

亜鉛と銅のバランスは1対1が理想と言われています。私はおやつによくカシューナッツを食べていました。チョコレートも好きです。

その影響かはわかりませんが、私の血液検査の亜鉛と銅のデータはこんな感じです。

銅の数値がやや高めに出ています。そして亜鉛が低いですね。
最近は亜鉛のサプリメントを飲み始めましたので、もう少し亜鉛の数値が高くなっているはずです。(今後に期待です。)

亜鉛と銅が多く含まれる食材は少し重複する食材(レバーや魚介類)もありますが、
チョコやナッツが好きな人は、もしかすると「銅」が過剰になっているかもしれません。
皆さんのお手持ちのデータで「亜鉛・銅バランス」を、確認してみてください。

女性の方が「銅過剰」となる傾向が強いようです。それは、女性ホルモンの「エストロゲン」が「銅」を引っ張る作用がある為です。ホルモンバランスが乱れがちな人、生理前症候群の症状が強い人は「銅」が亜鉛と比較して過剰になっていないでしょうか。

銅は神経伝達物質のドーパミンをノルアドレナリンに変換するときに働きます。とくに「銅過剰」の人は、脳内のノルアドレナリンが多くなってしまい、不安感が起こるようです。

逆に「亜鉛過剰」の場合は攻撃性が増すそうです。詳しくは宮澤先生の記事で解説していますのでそちらをご覧ください。こちら

今回ご紹介した亜鉛と銅のバランス以外にも、その他血液検査データおよび毛髪ミネラル検査からミネラルバランスを、便検査や有機酸検査で腸内細菌叢のバランスから腸での吸収力もみていき、総合的に栄養素の必要量を判断しています。
少しでも参考になることがあれば幸いです。

作成者:松本プロフィール

※本記事の内容は、医学的治療に置き換わるものではありません。個人的にお試しになり健康被害が生じても、当院では一切責任を負えませんのでご了承ください。病態の改善に必要な食事はひとりひとり異なります。宮澤医院では、詳細な診察、検査を行った結果から個別に最適なお食事をご提案しています。


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