ヘリコバクタピロリ菌の除菌治療

ヘリコバクタピロリ菌の除菌について

ヘリコバクタピロリ菌は胃の粘液の中に存在している細菌で、様々な疾患の原因になります。
一部の疾患に対して抗生剤を使用した除菌治療が保険適応になっています。

日本では40代以降を中心に、5000万人が感染しているといわれていますが、その多くが保険診療でカバーされていない慢性萎縮性胃炎を起こしています。そこで当院では自費診療による独自の除菌治療を行っています。

ピロリ菌除菌の目的は、

  • ピロリ菌が起こす様々な疾患を防止すること
  • 消化機能を改善し、食事や栄養療法の効果を充分に発揮させること

です。

当院での除菌方法は、

  • 保険適応でない慢性萎縮性胃炎を治療することが出来ます。
  • 耐性率が高い抗生剤を使用しないため高い除菌率が期待できます
  • 抗生剤の副作用をおさえる処方をおこなっています。

ヘリコバクタピロリ菌を除菌することによって改善が期待できる病気(日本ヘリコバクター学会による)

★胃潰瘍・十二指腸潰瘍
★早期胃癌の内視鏡的治療後の異時性胃癌の発生抑制
★胃MALTリンパ腫
★突発性血小板減少性紫斑病
慢性萎縮性胃炎(いわば前がん状態)
胃過形成性ポリープ
機能性ディスペプシア(胃もたれや胃の痛みがあっても検査で異常が認められないこと)
鉄欠乏性貧血
慢性蕁麻疹

(★は保険適応疾患)

これらは除菌治療によって再発が防止されることが明らかになっていますが、保険適応になっているのは一部の疾患です。

特にこの中の90数%を占める慢性萎縮性胃炎が未だに保険適応になっていません

(因みにヘリコバクタ学会は胃がん予防のため、ピロリ菌がいる人は全員、薬で除菌することを勧めるという指針を打ち出しています)

抗生剤の耐性について

一般的な1次除菌で使用される抗生剤であるクラリスロマイシンは近年除菌率が著明に低下しています。また、除菌不成功に終わった場合、新たに耐性を獲得することが報告されています。

日本ヘリコバクター学会における調査では2000年に7%だった耐性率が2002-2006年度では20-30%まで上昇しており、急激にこの薬剤への耐性が高まっていることがわかります。

この薬剤は風邪から婦人科まで多岐にわたって安易に処方されることが多く、そのために耐性が問題になっています。

私のクリニックではこの薬は除菌治療には使用しません。

耐性・・・薬を繰り返して飲み続けると身体が抵抗性を獲得して効きがわるくなること。

抗生剤による副作用とその防止策

基本的には一般的な抗生物質の副作用と同じですが通常の倍量を長期に飲まなければならないため、副作用は出やすいのです。
よくあるものは、「下痢」(圧倒的に多い)「発疹(薬剤性じんましん)」、「吐き気」「口内炎」などです。

なぜ下痢が多いかと言うと、抗生物質がピロリ菌以外に腸内細菌をも殺してしまうからです。善玉腸内細菌と悪玉腸内細菌のバランスが崩れる為、多彩な消化器症状を起こします。

それを少しでも防止するため、当院では除菌の1か月前から腸内細菌バランスを整える為のサプリメントを一緒に摂ることをお勧めしています。

除菌の実際

除菌治療には抗生剤1種類と胃薬2種類を通常2週間使用します。

治療を開始してから、効果判定の御説明まで、通常3カ月弱頂いております。

日程 所要日数 内容
1日目 除菌補助サプリメントを開始
30日目 (1か月後) 除菌薬開始
44日目 (さらに2週間後) 除菌薬終了
74日目 (さらに1カ月後) 効果判定をおこないます
88日目 (さらに2週間後) 結果の御説明

御注意

当院の除菌治療は保険適応外になります。

除菌にはペニシリン系抗生剤を使用しますので、「ペニシリンアレルギー」をお持ちの方は治療できません

長期的な副作用には逆流性食道炎や腸内細菌バランスが崩れることによる不調などがあります。

これは概略です。実際の方法は人により多少異なります。

また、当院では保険診療の範囲で除菌ができなかった方への除菌相談も承っています。

詳細につきましては、クリニックまで御相談下さい。

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