受診までの経緯
インフルエンザ予防接種をした翌日から様々な関節が腫れた。病院受診したところ関節リウマチと診断され、整形外科通院し、抗リウマチ薬、生物製剤を使用した。歩けるようになったところで薬剤使用は中止した。その後は一進一退を繰り返している。
朝のこわばりあり。左の足首、両膝、両上肢手首関節の疼痛あり。
検査結果
血液検査
マイコプラズマ・ファーメンタンスIgM抗体 0.205
マイコプラズマ・ファーメンタンスIgG抗体 0.000
VZV IgG抗体 39.5↑
CRP 1.09↑ 抗CCP抗体 136.8 ↑ MMP-3 167.2↑
食物アレルギー検査
乳製品、卵を中心に広汎にアレルギー反応を認めます。
IgG反応が多くの食品に見られるという事は、腸管粘膜のバリア機構が破たんして、様々な食品が体内に入り込んでいることを意味します。
抹消リンパの60%を占める腸管において、リーキーガット症候群というこの状態はIgG系免疫異常という側面をもつリウマチの病態に大きく影響します。
有機酸検査
カンジタ、クロストリジウムの過剰増殖あり、ミトコンドリア機能やドーパミン代謝に異常をきたしています。シュウ酸も過剰にあり、金属の自力での排泄が難しい状況です。
便総合検査
ビフィズス菌、乳酸菌共に少なく、ディスバイオーシス状態です。
尿金属検査
負荷検査にて水銀の排泄が見られます。
治療経過
腸内環境整備、抗生剤治療を中心に行いました。
治療3か月後
歩行状態改善
治療7か月後
階段が楽に降りられる(ただしこわばりは残る)